今回の作業はペイントというより剥離作業がメインとなります。
TIME FLUIDITYというエンデュランスロードフレームです。フレーム・フォーク・ステムの塗装を剥離していきます。
と、言ってもカーボンなので剥離剤は使えません。全て手作業による剥離です。
カーボン層にクラックなどのダメージのある場合は弊社では設備が整っていないので補修作業いたしません。画像のような場合はサンディングでフラットにできる程度なのでパテなどは必要ありませんでした。
ステムにもしっかり塗装が施されていました。これも剥離します。
TIME-FRANCEのロゴは再現するのでデータを取っておかなくてはなりません。
このような状態するまでかなりの時間を要しました。3コートパールが塗装されていたので当然塗装は厚いです。
TIMEのカーボン積層技術はとても綺麗で、ムラがほとんど有りません。この柄を生かさない手はないと思います。
剥離の次はロゴをヘアライン加工されたカッティングシートで作成します。ヘアラインの目を全て横向きになるよう作成していきます。.
フランス国旗をペイントで再現しました。
そしてクリア塗装に入ります。
ハンドルもクリア塗装し直しました。美しいです。
このように全く別のフレームになりました。ヘアラインのロゴと非常にマッチしています。
ロゴとの段差を少しだけ埋めたかったのでダブルクリア(クリア2回塗装)で仕上げました。水を打った様な仕上がりを目指しました。
この様にペイントしなくてもイメージチェンジできる例でした。メーカーによってカーボンの柄は様々ですが、敢えてその柄を利用してアクセントに加える技法もございます。是非ご相談ください。
S様この度はご利用いただき誠にありがとうございました。別件のフロントフォークの件、お待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。